「逃げるは恥だが役に立つ」感想と考察

一大ブームとなったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、通称「逃げ恥」。
先日ついに最終回を迎えてしまいましたね。

普段ドラマを見ない私が珍しくどっぷりハマり、
後半はリアルタイムでテレビの前に陣取り、
リアルタイムで見た後にもう一度録画を見るほどのハマりっぷりでした(笑)
原作も電子書籍で大人買いしました(^^;)

それなのに最初に描いたイラストが「たわし」とか
本当にゴメンナサイm(_ _)m

でもひらめいちゃったので、しょうがないです(何)

このドラマのスゴイところは「社会派ラブコメディ」というだけあって、
既成概念というものにガッツリ切り込んでいったところだと思います。

コメディなので笑えるところもたくさんあるし、
恋愛のムズキュンほっこりするところもたくさんあるのだけれど、
ドラマを通して「普通とは何なのか?」をずっと問いかけています。

以下、最終回のネタバレを含む感想と考察ですので、
見たくない方はここでストップしてくださいね。

簡単にあらすじを説明しますと、
大学院卒なのに就活に全滅して派遣切りもされた森山みくり(新垣結衣さん)が
彼女いない歴=年齢で自称「プロの独身」津崎平匡(星野源さん)のところで
家事代行業を始め、お互いのメリットを考慮して一つ屋根の下で生活することに。
最初は仕事として割り切っていたけれど、段々と恋愛関係に発展していき・・・。
というストーリーです。
さらに詳しいお話は公式ホームページをご覧ください。

最後の終わり方はネット上の感想を見ていると賛否両論ありまして。
やっぱり入籍や結婚式を期待していた方も多かったのだと思います。
でも、それだと「旧来通りの形式が一番幸せでした!」という結論になり、
このドラマのメッセージとしてはそぐわないなと私は思っていました。

あと、私は邪な見方もしてしまうので(笑)
上手く続編アリでもナシでもいける終わり方にしたなー!
とも思いました(^^;)

とはいえ、私はあの最終回は非常に深いなと感じました。
見た直後よりも、一晩経って、さらに数日経つごとに、
じわじわと味が染み出てくるような感じです。

私が最も感じるものがあったのは、
最初は合理主義の塊で同棲生活を始めた二人が、
最後には面倒くさくて合理的ではないかもしれない道に
進もうと決意するところですね。

面倒くさいかもしれないけれども、二人は幸せなんです。
ドラマ中一番の笑顔を見せるラストシーンがそれを物語っています。
合理主義や効率的なことでは片付けられないことが人生にはたくさんあって。
入籍してもしなくても、あの笑顔が一番大切なのではないかと。

最終話では他のキャラクターも今まで縛られていた
「普通」の概念から吹っ切れて、幸せそうな笑顔を見せています。
当人たちが幸せであれば、どんな形式でも構わない。
通例とか、そういうのは気にしなくても良いんじゃないか?
それが最も伝えたいメッセージだったのではと思います。

あと、最後に入籍を明確にしなくて良かったなと思うのは、
結婚はゴールではなくてスタートだということですね。
何だか結婚は「めでたしめでたし、いっちょ上がり!」感が出ますが、
そこからライフスタイルは刻々と変わっていきますし、
平匡さんが最後に言ったように「模索は続く」のです。
変化があると思えば、結論なんて永遠に出ないと思います。

でも私は、いずれ二人は入籍するのではと思います。
やっぱり、今の日本の社会では事実婚では越えられない壁が存在していて。
子供が出来た時とか、どちらかが入院した時とか。
二人のことだから保活を見据えて事実婚継続という選択もありそうですが(笑)

恋愛して、好き同士なので結婚しました!お花畑♪
という入籍の仕方ではなくて、
そういう現実に直面してやっぱり籍を入れよう!となるのも、
逃げ恥らしい、みくりさんと平匡さんらしい未来だな、と思います。

まぁ続編でどちらかが大病するとか、
交通事故に遭うような話は見たくないですけどね・・・。

最後のダーツの表現もすごく良かったなと思います。
狙ったとしても、思いがけない未来になることは多々ありますし。
的を外して名前が載っちゃうかもしれないですし(^^;)
たわしになっちゃうかもしれないですし(笑)

思いがけない事態になったとしても、
試行錯誤して、お互いにカバーして、二人で歩んでいく。
そんな人生って、ステキやん?(笑)

正直、私たち夫婦も普通じゃないところがたくさんあります。
一般的な概念からしたら相当不思議な関係だと思います。
それで不安になることも度々ありましたけど、
このドラマのエンディングを見て、
自分はこれですごく幸せなのだから、これでいいんだと思えました。

それが私にとって、逃げ恥の一番良かったことのように思います。
あ、ノロケでしたか。
恐縮です(笑)

Blu-ray BOXもしっかり予約してしまいましたし(;^^)ゞ
今後少しずつ、私がピンポイントで好きなシーンをイラストにして、
InstagramTwitterにアップしたりしたいなぁとも思っています。

ドラマは終わっても、人生は続いていく。
2017年がみなさまにとって、素晴らしい日々でありますように。

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